聖体の奉仕者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/18 01:29 UTC 版)
ローマ帝国時代のイタリアではキリスト教が弾圧されていたため、キリスト教の信仰を持った人はカタコンベなどで密かに集まり、祈りを捧げて信仰を守っていた。その祈りで重要になるのは司祭によって聖別された聖体であり、ミサを捧げるのに必要なものであった。タルチシオはこの聖体を運ぶ役割を司祭から受け、密かに信者のもとへ運び届けていた。しかし、ある日聖体を運んでいる途中に見つかってしまい、石で打ち殺されて殉教する。石で打たれる最中も聖体を胸に抱いて守り続け、奪わせなかったという。そのため、肖像画や彫刻は胸に聖体を抱いているようなポーズが多い。 少年であったと言われたほか、聖体を運んでいる最中に殉教したため、侍者の守護聖人として知られるが、実際には助祭としての役割も担っていたとも言われる。
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