考案にいたる経緯・背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 22:36 UTC 版)
「Kamado Jiko」の記事における「考案にいたる経緯・背景」の解説
ケニアは以前、国土の17%が森であったが、僅か30年間で2.3%にまで急減した。岸田は調査の結果、ケニアでは三つ石を置いただけのかまどを使っている人が96.8%に達しており(その結果、かまどで大量の木材を燃やして消費してしまっており)、かまど(台所)で燃やす薪を減らさなければ森は守れず水源も失われると考えた。また1991年に無償の診療が行なわれた際に次のことが判った。 三つ石の所で転ぶため子供の火傷が非常に多い 女性たちが腰痛を訴える 感染症(腸チフス・コレラ)や寄生虫も多い アンケートの回答には、年を追うごとに薪を取りに行く森が逃げていくから年々遠くに行かなければいけない、という意見もあった。これらの問題をどう解決するか考えた岸田は村人達と話し合いを重ね、電気も水道もない場所で安全な飲み水を入手する方法として、「かけ口」(=鍋などを置くところ)が3つある Enzaro Jiko を考案した。
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