義民とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > > 義民の意味・解説 

ぎ‐みん【義民】

読み方:ぎみん

正義のために一身ささげる人民。特に、江戸時代百姓一揆(いっき)を指導して権力闘った人をいう。「—佐倉惣五郎


義民

読み方:ギミン(gimin)

世のため一身を棒げた民。


義民

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/19 21:38 UTC 版)

義民(ぎみん)とは、民衆のため一身を捧げた人をいう。飢饉などで人々が困窮しているときに一揆の首謀者などとなって私財や生命を賭して活躍した百姓のことで、転じて幕末尊皇攘夷運動において同様に私財を賭して国のために奔走した町民・商人などもこう呼ばれる。

義人とも言うが、江戸時代初期を中心に各地の郷土史には義民伝説が残っている。

概要

主に江戸時代、村落共同体の代表として年貢の重圧による生活の困窮を領主幕府直訴越訴)した人物を指す。特に直訴は死罪とされていた[注釈 1]ため、その行為は義挙と賞賛された。

例として、1761年上田藩(現長野県上田市)浦野組(現長野県上田市別所、塩田、長野県小県郡青木村など)の農民約一万人が上田城へ押し掛けた上田騒動では、清水半平や中沢浅之丞などが一揆を指導し、死罪に処せられた。

なお水戸藩などでは、尊王攘夷の志に目覚め水戸藩の志士たちと国事に奔走した義民が、いわゆる義民郷士として取り立てられたり、明治維新後に賞典禄を受けた者も多い。

主な義民

義民の顕彰例。新本義民騒動の義民碑(岡山県総社市

脚注

注釈

  1. ^ ただし、死罪とされたのは直訴の行為そのものが理由ではなく、直訴や一揆を起こすにあたって村落共同体内部で事前に話し合いを持ったことが幕府や藩が禁じる「徒党の禁止」に該当したためである。

出典


関連項目


「義民」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



義民と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「義民」の関連用語

義民のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



義民のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの義民 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS