義務となる祈り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 23:37 UTC 版)
バハイ教徒は毎日、必須の祈りと呼ばれる祈祷を行うことと、断食とが最も大きな義務になっており、それを怠ることは霊的な罰則を持つものと見なされている。 バハイ教の特徴として、必須の祈りは各個人で行うことが規定されており、キリスト教の典礼やイスラームの集団礼拝ように義務としての集団礼拝は存在しない。例外として「故人のための祈り」のみ会衆の祈りとして設定されている。 ケターベ・アクダスにおいて、この必須の祈りについて規定された。バハオラは別の書簡にこの祈祷文を書いておいたが、周囲のイスラーム教徒を刺激しないために当時それを公開しなかった。この時書かれたテキストは9つのラーカー(Rak'ah、動作を含む祈祷の単位)からなるものとされていたが、バハオラの死後、長男であったミルザー・ムハンマド・アリーによって金庫から盗まれ、失われてしまった。 その後、上記のテキストの代わりに、バハオラの三つの祈りのテキスト(短いもの、中位のもの、長いもの)が日々の必須の祈りとして使われている。原文はいずれもアラビア語であるが、各国語に翻訳されたものが使用される。 バハイ教徒はこの三つの中から一つを任意に決めて使用するが、それぞれの祈祷文の規定に従わなければならない。
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