縄文時代の土坑墓の諸特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/24 03:57 UTC 版)
径はおおむね0.7~1.5mの範囲。平面形状は円形または方形で、多くは円形を呈する。 深さは平面規模に比べて浅く、底が平坦である。 覆土はたいていの場合、一括埋め戻しの人為堆積である。 人骨をともなう場合もあるが、まったく痕跡をとどめない場合も多い。 副葬品をともなう場合がある。後期・晩期になると質・量ともに充実し、特に晩期には工芸品的な価値の高いものが副葬される場合が多くなる。 縄文時代の葬送は貝塚などから見つかる人骨のようすから、屈葬が一般的だったと考えられる。規模や形状はそれを反映したものととらえることができる。礫を土坑の中や外に配置した墓は特に配石墓と呼ばれる。 副葬品や人骨が出土しなくても、覆土の土壌分析とくに脂肪酸分析によって土坑墓と判別される場合がある。
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