経験的な事実である「ペン効果」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/06 16:34 UTC 版)
「バラッサ・サミュエルソン効果」の記事における「経験的な事実である「ペン効果」」の解説
一物一価の法則により、全体的に見て、貿易財の価格は地域によって大きく変わることはない(なぜなら、もし地域毎に価格に大きな違いがあれば裁定取引が可能だからである)。しかし、「サービス」は遠隔地に提供することが困難であり、基本的にその地域内で提供せざるを得ず(例えば床屋・美容院のサービスは遠く離れた顧客に提供するのが難しい)、さらに工業製造品の多くは多額の輸送コストを必要とするため、一物一価の法則が成立せず、一つの価格(購買力平価)からの乖離が発生し、なおかつこの乖離はなかなか解消しない。ペン効果はこの購買力平価からの乖離は基本的に同方向に発生するというものであり、所得が高い国では、消費者物価指数も基本的に高い傾向となる。
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