経済学における貨幣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 08:29 UTC 版)
経済学では貨幣という用語は、銀行の当座預金や普通預金などの預金通貨や、定期預金などの準通貨を含むより広い意味で用いられることが多い。貨幣数量説、貨幣乗数などの用語における貨幣は、こうした用例である。貨幣は、財・サービスと交換できるため、人々に求められると考える。貨幣は、財との交換回数の節約という形で、経済の効率化に重要な役割を果たしている。 デイヴィッド・ヒュームは、貨幣は商業の実体ではなく、財貨相互の交換を容易にするために人々が承認した道具と定義した。アダム・スミスは、富とは貨幣ではなく貨幣で買える商品であり、貨幣は商品が買えるから価値があるにすぎないと論じた。デヴィッド・リカードは、貨幣は交換のための単なる媒介と定義している。スミスやリカードによる、貨幣は商品交換の媒介にすぎないという思想は、19世紀後半の新古典派経済学では「貨幣の中立性」と表現された。
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