経済学における方法論的個人主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/24 08:29 UTC 版)
「方法論的個人主義」の記事における「経済学における方法論的個人主義」の解説
新古典派経済学は、基本的に方法論的個人主義に立っている。ミクロ経済学の典型であるArrow-Debreuの理論では、個人は自己の効用関数をもち、予算制約下に自己の効用を最大化すると仮定されている(消費者行動の理論)。経済学のこの立場は、分析方法としては合理的選択理論とも呼ばれている。この方法は、近年(1950年代以降)、政治学の方法としても取り入れられている(公共選択論)。 このような考えに対しては、(1)個人の効用関数は、社会(周囲の人たち)による影響と形成を受けている(方法論的全体主義)、(2)人間の選好や効用は不合理なものである、(3)最適化しようとしているが、合理性の限界に阻まれている、という3種類の批判がある。(1)はヴェブレン、(3)はハーバート・サイモンの限定合理性などに起源ないし原型がある。
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