経済学の旧称としての政治経済学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 01:37 UTC 版)
「政治経済学」の記事における「経済学の旧称としての政治経済学」の解説
経済学は、当初その名称が「political economy(政治経済学)」であった。これは「economy」が語源的・本来的には「家政学」といった意味であり、そこに「国の」という意味の形容として「political」がつけられた、とよく説明される。そのため古典派経済学の著作では「political economy」を「政治経済学」ではなく単に「経済学」と訳すのが一般的である。その後、「economics(経済学)」という言葉が、アルフレッド・マーシャルによって創られ、経済学を指す名称として広く受け入れられると、「政治経済学」が経済学の名称として用いられることは少なくなった。 一方で、本来「political」には「政治的」あるいは「政策的」の意味が含まれていたが、後にその問題意識が見失われた、という主張もある。古典派経済学においては、その多くに政治的・政策的な主張が含まれていたらからである。アダム・スミスの所論は重商主義批判であったし、デヴィッド・リカードとフリードリッヒ・リストは自由貿易と保護貿易をめぐって論争を行っていた。また、ジョン・スチュアート・ミルは経済学者であると同時に政治学者でもあった。
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