経消しのオラショ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/18 11:41 UTC 版)
江戸時代に、高浜村(現・熊本県天草市)で唱えられていた「経消しのオラショ」 1805年(文化2年)に九州の天草で起きた天草崩れ(大勢の潜伏キリシタンの存在が発覚した事件)の取調べの記録に、オラショが記載されている。 新上五島町榊ノ浦郷月の浦で唱えられていたオラショ 仏式の葬式が行われている間、キリシタンの役職者たちは別の家で「お経消しのオラショ」を唱え、葬式が終わって僧侶が帰ってから隠れキリシタン式の葬送をしていた。 長崎市家野町で唱えられた「経消しの祈り」 仏僧が読経している間、婦人たちが死者の家より高い位置にある家に集まり、お経が死者の棺の中に入らないよう「垣より外。垣より外」と言い、経文の効果を消すための「経消しの祈り」を唱えた。
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