経消しの壺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/18 11:41 UTC 版)
隠れキリシタン(潜伏キリシタン)が葬式の際に使った「経消しの壺」と呼ばれるものが残されている。壺は、熊本県天草市の市立天草切支丹館に収蔵されたもの(県重要民俗文化財指定)のほか、先祖から伝わった物として個人の家で保管されていたものがある。 仏式の葬式をしている間、壺の前でひそかにオラショを唱え、壺の水をふりかけて経を消した、または葬式を済ませた後に仏式を消すために壺の中の聖水を使ったと伝えられている。水方の者がこの壺に唱文(しょうもん)を吹き込むことで、仏僧の経文の効果を消していたともいう。
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