さいぼうしつ‐いでん〔サイバウシツヰデン〕【細胞質遺伝】
細胞質遺伝
英訳・(英)同義/類義語:cytoplasmic inheritance, Non-Mendelian inheritance
ミトコンドリアなど、核以外に存在する遺伝子の変異が原因となって形質が出現する遺伝現象。
染色体外遺伝
英訳・(英)同義/類義語:nonchromosomal inheritance, extrachromosomal inheritance
ミトコンドリアや葉緑体など核ゲノム以外のゲノム上の遺伝子による遺伝現象。
核外遺伝
細胞質遺伝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/16 05:58 UTC 版)
細胞質遺伝(さいぼうしついでん)とは細胞質に存在する遺伝因子によっておこる遺伝のこと。遺伝の多くは細胞核に存在する染色体に依存するが、ミトコンドリアや葉緑体などの細胞小器官に由来する遺伝もあり、これらを細胞質遺伝と言う。これは細胞小器官が独自にゲノムをもっているためである。発見したのは、メンデルの法則の再発見でも知られるカール・エーリヒ・コレンスである。
一般的な遺伝の法則の基本である、メンデルの法則は、核の減数分裂と融合のしくみに基づいたものであるが、細胞小器官に由来する遺伝形質はそれとは独立して伝わるため、その形質はメンデルの法則に従わずに遺伝する。 例えば、動物の受精において、精子のミトコンドリアはほぼ排除されるため、その形質は雌親の持つ形質を伝えることになる。同様に、植物の葉緑体に関する遺伝形質も、雌親の形質が伝わることが知られている。細胞質遺伝因子の突然変異による遺伝病も知られている。
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