細粒土とコンシステンシー限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 07:27 UTC 版)
「コンシステンシー (土質)」の記事における「細粒土とコンシステンシー限界」の解説
細粒の沖積土が生成されるときには、まず水流の中に懸濁している土粒子が沈殿し、ついでにこの中の水分が圧密などの作用を受けて徐序に排除され、固化してゆく。沈殿した直後の土は、土粒子の間隙の中に多量の水分を含有するので流動性を示すが、含水量が減少するのに伴って、土は粘性を増し、塑性を帯びる。さらに含水量が減少すると、半固体の状態を経て固体状になり、一般に強度が大きくなる。このような性質の変化は、細粒土の流動や変形に対する抵抗の大小を土のコンシステンシーと呼んでいる。 細粒土の含水量が変化するのに伴い、土のコンシステンシーだけではなく、その体積も変化する。すなわち、土の含水量が多く、液状であるときは、土の体積は最も大きいが、含水量が減少し塑性状になり、さらに半固体状になるにつれて、土の体積はしだいに減少する。しかし、さらに含水量が減り、土が固体状になると、それ以上含水量が減っても、体積の減少は見られなくなる。 このように、非常に湿った細粒土が乾燥して行く間に、経過する四つの過程、すなわち液体・塑性体・半固体・固体のそれぞれの状態の移り変わる境界に相当する含水比をコンシステンシー限界という。
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