精巣の疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 16:28 UTC 版)
男性不妊症 - 様々な原因で精子の産生がうまくいかず、女性が妊娠するに至らない症状。精索静脈瘤が疑われる場合が多い。 精巣がん - 精巣に悪性の腫瘍ができる疾患で、若年者にも多い。自覚症状は少ないが、精巣が急に肥大化かつ硬化するので発見は容易である。検査・診断も容易で、医師の触診と超音波検査、血液検査でほぼ見つけることができる。確定診断は、摘出後の組織検査によることが多い。進行の早いのが特徴である。約7割のものは悪性腫瘍の中ではきわめて性質が良く、早期に発見し、摘出およびその後の放射線照射といった適切な処置を行なえばほぼ完全に治る。まれに肺や骨に転移することもあるが、化学療法が非常に有効で完治する。残り約3割の予後は良くない。 停留精巣 - 片側または両側の精巣が陰嚢内に下降していない状態。腫瘍化することが多い。 精巣捻転症 - 精索捻転症、睾丸回転症とも。腹部と精巣を繋ぐ精索が捻じれる症状で、激しい痛みや全身症状を見る。処置までに時間を要すると精巣への血流が絶たれて精巣が壊死する危険がある。
※この「精巣の疾患」の解説は、「精巣」の解説の一部です。
「精巣の疾患」を含む「精巣」の記事については、「精巣」の概要を参照ください。
- 精巣の疾患のページへのリンク