第9回会見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 08:45 UTC 版)
「昭和天皇・マッカーサー会見」の記事における「第9回会見」の解説
1949年(昭和24年)11月26日に行われた。同年夏にはソビエト連邦の原子爆弾開発が明らかとなり、また国共内戦の形勢逆転によって、10月1日に中華人民共和国の建国宣言が行われた。通訳を務めた松井明は、天皇と要人の会見の歴史的重要性に思い至り、この会見以降、極秘裏に記録を取り始めた。 会見では、講和条約締結に向けた交渉の中、昭和天皇とマッカーサー双方が共産主義の脅威に懸念を示した。そしてマッカーサーは、日本の再軍備及び空白地帯となることの危険性を説き、「過渡期的な措置」として英・米軍の日本駐留を継続することを初めて表明した。 ケネス・クレイボーン・ロイヤル陸軍長官は、同年2月に米軍の日本放棄(撤退)に言及していた。マッカーサーは「ロイヤル発言」を否定し、天皇は「安心」と述べて会見は終了した。
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