第8場 雪の別れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 07:45 UTC 版)
第8場は忠臣蔵の外伝「南部坂雪の別れ」に基づいている。 幕前を顔世御前が歩んでいく。その後ろでは赤い褌姿の「憂いの男たち(「浮かばれぬ男たち)」の魂が悲痛な叫び声を上げる。 幕が開くと雪の夜、由良之助は最後の別れを言うために顔世御前のもとを訪れる。顔世御前は塩冶判官の仇を討つよう由良之助に懇願するが、由良之助は計画が漏れることを警戒して顔世御前に対しても真意を明かせない。 第4場「判官切腹」の音楽が再現されると、死者の面をかぶった塩冶判官の亡霊が現れ、あらためて由良之助に無念の思いを伝える。失意の顔世御前が「波の精」に囲まれて退場すると、音楽のクライマックスに合わせて雁木模様の火事装束を着た塩冶浪人たちが舞台の両脇から続々と走り込み、三角形の隊列で整列し抜刀する。
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