第8回党大会での職制改編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:01 UTC 版)
「中国共産党中央委員会主席」の記事における「第8回党大会での職制改編」の解説
1956年9月、中国共産党が政権を獲得してから初めての党大会である第8回党大会が開催された。この党大会では、先の第7回党大会で定められた中央委員会主席に関する条文が改正され、中央委員会主席と中央書記処主席の兼職規定が廃止された。これは中央政治局常務委員会の再設置にともない、中央書記処が中央委員会の職権を代行する権能を失って、中央政治局および中央政治局常務委員会の指導下で党の日常業務を処理する機構に改組されたことによるものである。 また、中央書記処には新たに総書記が設置され、鄧小平が任命された。以後、鄧小平が文化大革命で失脚するまで、中央委員会主席が党の最高指導者、中央書記処総書記が党の日常業務の最高責任者という体制が続く。なお、第8回党大会による党規約改正により、「名誉主席」の地位も盛り込まれている。この「名誉主席」の地位について、日本の現代中国政治学者である毛里和子は、毛沢東に対する個人崇拝の芽を摘むために設けられたポストであると指摘する。
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