第6留 -ベロニカがイエスの顔を拭く-
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「ヴィア・ドロローサ」の記事における「第6留 -ベロニカがイエスの顔を拭く-」の解説
第6留のシンボルは壁に埋め込まれた石柱である。伝承によれば、この場所にベロニカの住居があったという。ベロニカはイエスの顔を拭うために布を持って家から出てきたのだが、このとき用いた布にイエスの顔が浮かび上がり、「ベロニカのベール」として後世に語り継がれることになった。また一説では、ベロニカは共観福音書に登場する出血性の病に冒されていた女性と同一人物であると見なされている。 「 すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れた。「この方の服に触りさえすれば治してもらえる」と思ったからである。-『マタイによる福音書』 9:20~9:21 」 別の伝承では、ベロニカはローマ皇帝ティベリウスに招かれてローマへ赴き、皇帝が患っていた難病をベロニカのベールを用いて癒したという。5世紀以降、現物とされる布がサン・ピエトロ大聖堂にて安置されている。なお、「ベロニカ(Veronica)」という名前の語源は「ヴェラ・イコン(Vera Icon)」(真実の像)とされている。 彼女の家にまつわる伝承は15世紀以降のものである。その場所は1883年にギリシア正教会によって買い取られ、二年後に現在の教会が建てられた。1953年にアントニオ・バルルッチによってクリプト(地下聖堂)のある教会に改修されている。
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