第1楽章:Non allegro
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 03:28 UTC 版)
「交響的舞曲 (ラフマニノフ)」の記事における「第1楽章:Non allegro」の解説
ハ短調。形式はほぼ三部形式に従っているが、ソナタ形式の要素も併せ持っている。曲の始まりは、弦楽器が弱音で刻む上で、木管楽器によって主題が断片的に奏され、全奏で決然とした響きになる。ザクザクした行進曲調のリズムの上を木管楽器によって主題の全容が呈示され、弦楽器やピアノを加えつつ変奏され発展していく。中間部では嬰ハ短調に転じ、オーボエとクラリネットが出す動機に続いてアルト・サクソフォンが哀愁を帯びた旋律を歌う。この旋律は次第にロマンティックな色調を帯び、表情豊かに扱われたのち、バスクラリネットによって暗雲が演出されて徐々に加速し、最初の主題が回帰する。しかし、これは単純な反復ではなく、展開部のような扱いも見られる。ハ長調に転調したコーダでは交響曲第1番第1楽章の主題が回想され、静かに曲を閉じる。
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