第三者囚人のジレンマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:39 UTC 版)
第三者囚人のジレンマ(TP-PD)については、協力するか非協力するかを選択する2人のプレイヤーに加えて、第三者観察者がプレイヤーを罰するかどうかを選択できるようにゲームが修正された。このゲームのペイオフは、プレイヤーが非協力した場合に最も得をするようなものであるが、両方のプレイヤーが非協力することを選択した場合、そのペイオフは協力した場合よりも少なくなる。観察者は、その後、協力よりも自己利益を優先させることを選んだ非協力者を罰するために、自身の財産から支出することを選択することができる。これまでの理論から、他の人が協力する確率が十分に大きければ、被験者は喜んで協力すると結論づけることが可能である。繰り返しになるが、もし自己利益がこれらのプレイヤーの意思決定者であったならば、どちらも協力することを選ぶことはなく、観察者もまた、自分の全財産を維持し、罰則を与えないことを選ぶとされる。しかし、観察者の約45.8%の人々は、非協力者が協力者とペアになった場合には罰を与えることを選択し、20.8%の人々は両方のプレイヤーが非協力であった場合には罰を与えることを選択した。注目すべきは、一方が非協力であった場合の罰の大きさの方がはるかに大きかったことである。
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