競走中に空馬となった主な競走馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:44 UTC 版)
「空馬」の記事における「競走中に空馬となった主な競走馬」の解説
カラ馬は騎手の制御がないため、大外に膨らんだりするなど効率の悪い走行ラインとなりがちであるが、一方でカラ馬となった競走馬は騎手を乗せていない分だけ軽量な状態での走行となるため、しばしばレース中の他の競走馬よりも早くゴールを駆け抜ける場合がある。 ポルトフィーノは2008年のエリザベス女王杯で武豊をスタート直後に振り落とし、カラ馬のまま先頭で入線しており、これはグレード制施行後のGI競走における唯一の「カラ馬の1着入線」となっている(記録上は「競走中止」)。このほか天皇賞(秋)を制したギャロップダイナが1985年の札幌日経賞で、重賞では1993年の京阪杯でワイドバトルがカラ馬の状態で先頭ゴールしている。 2022年には天皇賞(春)にてシルヴァーソニックがスタート直後につまずいたことで川田将雅が落馬し、カラ馬のままで(記録上は競走中止であるが)2番手で入線した。 障害レースでは、ノボリハウツーが2007年2月24日の阪神競馬場でのレース中に空馬のままゲートの開いていた競馬場の場外へ逃走し、翌日のスポーツ新聞の一面に取り上げられている。同じく障害レース中に転倒し空馬となったタイタニアムは最終直線で他馬の前に現れ、あわや正面衝突となった。この際実況した白川次郎が「前からタイタニアムが来る」「内に入ってください」と呼びかけたことで知られる。この2頭は次走の障害戦でも障害飛越に失敗し、転倒時の負傷により安楽死処分となっている。
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