秦の刻石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:24 UTC 版)
始皇帝は統治が軌道に乗ったのを見定めると、文武百官を従えて天下を巡幸し、旧6国の人民に皇帝の威光を知らしめるために各地に自分の頌徳碑を建碑した。その文章は『史記』に詳しく、その刻文まで収録されている。嶧山・泰山・瑯琊台・之罘・之罘東観・碣石・会稽の7刻石がそれであるが、そのうち原石が残存しているのは泰山と瑯琊台の2刻石である。泰山の石は原石であるが、字の方は後世の復刻とされているから、原石原刻は瑯琊台だけである。この美しく品格の高い刻石の書はすべて李斯の書といわれ、古来、小篆の典型として尊重された。
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