秋田犬姉妹の観光駅長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:18 UTC 版)
2017年4月28日、大館市の「秋田犬ふれあい隊」が保有する2頭の秋田犬、赤毛の「あこ」と虎毛の「飛鳥」が当駅の観光駅長として委嘱されることになった。同日、当駅駅舎内にて大館市、同市観光協会、秋田犬保存会の関係者など13名が出席して就任(委嘱状交付)式を挙行、当駅の駅長から各々に制帽および名前が刷り込まれた前掛けが手渡され、そのあと当駅前に建つ忠犬ハチ公像の前で記念撮影に臨んだ。 「あこ」と「飛鳥」は何れも2016年6月23日生まれの年齢10ヶ月(前記委嘱伝達時点)のメスで、同年9月8日に秋田犬保存会を通じて「秋田犬ふれあい隊」に譲渡、同年10月初旬に一般公募から命名されている。 観光駅長としての任期は2017年5月6日から「当面の間」とされており、現時点では秋頃までを予定しているという。勤務は祝日を除く毎週土・日両曜日の9時45分から10時15分で、2頭のうちのいずれか1頭が当駅に停車する特急の乗降客など当駅を訪れる観光客の出迎えをすることになっている。 初勤務日となった5月6日は「あこ」が出勤し、当駅を訪れた観光客に囲まれていたが、その中にはアメリカ出身の青森県弘前市在住者も含まれ、その弘前市在住者は映画『ハチ公物語』のハリウッド・リメイク版『HACHI 約束の犬』に魅了されたとのことで、「あこ」を撫でつつ「秋田犬はアメリカでも有名。観光にも役立つと思う」と喜んでいた。 この「あこ」と「飛鳥」の2頭については、観光駅長として委嘱される前、2016年12月初旬より2017年3月末までの大晦日と元旦を除く毎週土日祝日の予定で当駅にて乗降客らを出迎える取り組みを大館市独自で始めており、2016年12月23日から2017年1月末までの期間には当駅改札口前にて2頭を写したスナップ写真などを展示する写真展を開いていた。しかし2頭は寒さとストレスが原因とみられる体調不良のため2017年の年明けから活動を休止、ネット上での活動休止告知に対し2頭の体調を気遣う書き込みなどが寄せられていたが、同年4月26日付けで活動再開を告知している。 なお、大館市では、2019年春を目処に、当駅前に秋田犬とふれあうことの出来る展示施設「ハチの駅(仮称)」をつくる構想を抱いている。
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