秋保鉱山とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 秋保鉱山の意味・解説 

秋保鉱山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 00:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
秋保鉱山
所在地
所在地 宮城県名取郡秋保町(現:仙台市太白区
日本
生産
産出物 黄鉄鉱黄銅鉱
歴史
開山 江戸時代
閉山 1961年9月30日
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学

秋保鉱山(あきうこうざん)とは、かつて宮城県仙台市太白区にあった鉱山である。江戸時代に開山され新川鉱山としてを採掘[1]大正時代から、秋保鉱山として開発され[1]鉱石である黄鉄鉱黄銅鉱などを採掘していた[2]。当時は採掘物を牛車仙台市街まで運んでいた[3]。最盛期には300人ほどの抗夫がいた。鉱床は、グリーンタフ変動(約2000万年前)に伴い生成された硫化鉱床[2]。基盤岩は花崗閃緑岩でその上にグリーンタフが堆積する[1]1954年(昭和29年)から1960年(昭和35年)までの産出量は銀が98 kg、銅が77 tであった[1]1961年(昭和36年)9月30日に閉山[1]。(公式には「休止」とされる[2]。)

現在でもボタ山(ズリ)の一部が残っており、ズリの中から鉱物採集を行う愛好者が時折訪れる(現地は危険な箇所もある)[1]。黄鉄鉱、黄銅鉱、方鉛鉱閃亜鉛鉱などの存在が確認できる[2]。ズリに含まれる硫化鉱物が雨水地下水と反応し、鉄・銅・鉛・亜鉛等の重金属類を含んだ酸性水が流出しているが、付近の名取川水系の重金属の分布とは一致せず、鉱山からの水質や底質への影響は、ほとんどない[4]。また仙台市科学館は「秋保鉱山跡地自然観察会」を夏休みに開催していた[5]

最寄り駅

脚注

  1. ^ a b c d e f 山口裕之 (1996年9月29日). “日曜地学の会「秋保鉱山」”. Sphinx Broadcasting Station. 2020年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 中村ほか 2016, p. 28.
  3. ^ a b 高橋成美 (2009年). “仙山線シリーズ 「奥新川」「八ッ森(仮乗車場)」”. みやぎ会 平成21年春号(vol.13). 東北地域づくり協会. 2020年8月22日閲覧。
  4. ^ 中村ほか 2016, pp. 28–30.
  5. ^ ディスカバーたいはく5号. “24 現在(秋保電鉄)”. 太白区まちづくり推進協議会. 2020年8月22日閲覧。

参考文献

  • 中村謙吾・佐藤海里・川辺能成・桑谷立・駒井武「名取川水系の重金属類の環境評価に関する調査及び数理統計解析」『日本鑛業會誌』第132巻第1号、資源・素材学会、2016年、 22-30頁、 NAID 130005123152



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「秋保鉱山」の関連用語

秋保鉱山のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



秋保鉱山のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの秋保鉱山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS