福井復興博覧会
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福井県および福井市の共同出資により、1952年(昭和27年)4月10日から6月25日までの77日間、福井工業専門学校敷地(現在の福井大学文京キャンパス)を第1会場、足羽山公園三段広場を第2会場として、福井市の戦災と震災からの復興を記念した福井復興博覧会が開催された。福井の地場産業である繊維を全体テーマとしていたため、通称「繊維博」とも呼ばれた。復興博覧会のポスターの1つは、博覧会事務局スタッフの縁で依頼された、画家の東郷青児が原画を担当し、原画の題名は「絹の精」とした。来場者数は、のべ88万人を超えた。博覧会の来賓として三笠宮崇仁親王が福井を再訪した。第1会場の芸能センターでは美空ひばりのコンサートが行われた。福井市自然史博物館の前身にあたる福井市立郷土博物館は、当博覧会の開催にあわせて設立された。翌年には、同じく足羽山に福井市立郷土歴史館(現在の福井市立郷土歴史博物館)が開館し、郷土博物館とともに復興のシンボルとなった。博覧会全体の収支は結果的に4000万円を超える赤字となったものの、足羽山の整備、市立郷土博物館の新設、第1会場跡地の福井大学敷地への組み込みなどは、博覧会閉幕後にも受け継がれる大きな遺産となった。
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