祖国の観光業への参入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:59 UTC 版)
1965年の日韓基本条約によって両国関係が正常化し、1967年4月、祖国に貢献するという信念を引っさげ韓国にロッテ製菓を設立。日本で稼いだ資金で一方的に韓国に投資した。重光は韓国に進出する際、食品会社ではなく重化学会社の設立を希望していたが、石油化学事業はLGグループが事業者になって断念した。製鉄業を朴正煕大統領に勧められたが、後にポスコという半官半民の会社がやることになって製鉄業も諦めた。 やがて資源が乏しい韓国には観光立国づくりが必要になると考え、しかし韓国には一流ホテルがなかったため将来性があると判断し、観光業への参入を決めた。ホテル業の経験はなかったので世界各国にある一流ホテルを回って勉強し、国際観光公社(現在の韓国観光公社)が経営していた半島ホテルを買収した上で、日本の帝国ホテルをモデルにした38階建てのロッテホテルを建設することにした。ホテルは1979年に完成し成功を収め、1988年のソウルオリンピックの際には同ホテルに五輪組織委員会本部が置かれた。 こうした功績が評価され、1995年には観光産業分野では初めて金塔産業勲章を受章した。 1997年3月に釜山ロッテワールドがオープン。開館式のテープカットには日本の元首相4人が参加し、交遊の幅広さを示した。
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