硫化カドミウムセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/24 23:32 UTC 版)
「フォトレジスタ」の記事における「硫化カドミウムセル」の解説
硫化カドミウム (CdS) セルは、当たる光の量に従って抵抗値が変化する CdS の性質を利用している。セルに当たる光が多ければ、抵抗値は低くなる。シンプルな CdS セルでも、受光部が明るい時に約600Ω、暗い時に1~2MΩと、抵抗値の変化幅が広い。さらに、赤外線や可視光線や紫外線など、広範囲の波長の光に反応する。街灯を自動的にオン・オフさせるスイッチとしてよく使われている。熱追尾ミサイルで目標を探知するのに使われたこともある。低価格で、入手も容易であることから、販売店等においてもフォトレジスタという名称より「CdSセル」あるいは単に「CdS」という呼び名が一般化している。 カドミウムはRoHS指令の規制対象元素のため、2006年7月以降欧州連合に出荷する電気電子製品に使用できなくなっている。CdSセルは、いわゆる容量性や誘導性を持たない純抵抗で周波数による特性変化が無い、無極性である、耐電圧が比較的高い、電流電圧特性が比例的である(オーミックである)等の性質がある。このため、利用が簡便であるという特徴は他の光センサ類には無いものであり、簡単な代替は現在のところ無い。
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