硝酸イオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:11 UTC 版)
硝酸イオン(しょうさんイオン、NO3−, nitrate)は硝酸およびその化合物の電離、分解によって主に生じる1価の陰イオン、窒素化合物であり、硝酸塩中にも存在し、平面正三角形型構造で N−O 結合距離は硝酸三水和物中において 124.7 – 126.5 pm である。 硝酸は強い酸化剤であり、多くの金属と反応するため多種の塩を生成する。また一般に、金属の硝酸塩は水に溶解しやすい。 希薄水溶液中における標準酸化還元電位は以下の通りである。 NO 3 − ( aq ) + 2 H + ( aq ) + 2 e − = NO 2 − ( aq ) + H 2 O ( l ) , {\displaystyle {\ce {NO3^{-}(aq){}+2H^{+}(aq){}+2{\mathit {e}}^{-}\ =\ NO2^{-}(aq){}+H2O(l),}}} E ∘ = 0.832 V {\displaystyle E^{\circ }=0.832~\mathrm {V} } NO 3 − ( aq ) + 10 H + ( aq ) + 8 e − = NH 4 + ( aq ) + 3 H 2 O ( l ) , {\displaystyle {\ce {NO3^{-}(aq){}+10H^{+}(aq){}+8{\mathit {e}}^{-}\ =\ NH4^{+}(aq){}+3H2O(l),}}} E ∘ = 0.883 V {\displaystyle E^{\circ }=0.883~\mathrm {V} } 硝酸イオンは白金電極を用いた水溶液の電解により陰極でアンモニアまで還元される。
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