砥部雲母(Tobelite)

愛媛県伊予郡砥部町扇谷陶石鉱山
(NH4,K)Al2(Si,Al)4O10(OH)2 画像の幅約1.8cm
砥部雲母の微細な葉片状の結晶集合体が含まれる標本です。
粘土のような外観で肉眼では結晶を観察することができません。
愛媛県伊予郡砥部町扇谷陶石鉱山で発見された鉱物で、この産地
の地名に因んで名付けられました。
砥部雲母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 14:20 UTC 版)
砥部雲母(とべうんも[1]、 Tobelite)は1982年に発表された日本産新鉱物で、高知大学の鉱物学者東正治により、愛媛県砥部町の扇谷陶石鉱山と広島県の豊蝋(ほうろう)鉱山から発見された[2]。
化学組成は(NH4,K)Al2(AlSi3O10)(OH)2で、単斜晶系。白雲母のカリウムがアンモニウムに置換している。第一発見地の鉱山がある町名から命名された[3]。
発見地では、流紋岩・安山岩などが熱水で変性した絹雲母に含まれ、肉眼的な結晶は見られない。
発見者の東は、本鉱物研究の業績により櫻井記念会から櫻井賞を受賞した。
脚注
- ^ “標本サンプル”. 秋田大学国際資源学部附属鉱業博物館. 2014年12月6日閲覧。 “振り仮名 とべうんも”
- ^ Higashi, S. (1982): Tobelite, a new ammonium dioctahedral mica. Mineral. Jour., 11, 138-146.
- ^ “Tobelite”. the mineral and locality database. mindat.org. 2014年12月6日閲覧。
関連項目
外部リンク
砥部雲母と同じ種類の言葉
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