砂糖価格の急落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 22:46 UTC 版)
1974年11月のピークにはトンあたり615ポンドまで急騰した砂糖の国際相場で、1974年12月の契約では日本側は安い価格で契約したつもりでいた。砂糖価格はどんなに下落しても200ポンドは切らないだろうと予測していた。しかし、砂糖の国際価格は日本側の想像を超えて急速に下落している。1975年5月には180ポンド/トン程度の価格となり。さらに価格は下落していく。この価格では日本の製糖会社はオーストラリア産原糖から精製糖を作れば作るほど赤字が拡大していく。原糖引き取り量の多い大手や、引き取り量が少ない中小製糖会社でも資金力のない会社にとって重荷となって倒産の危機ですらあった。実際に1977年4月に新光砂糖工業と7月に東海製糖は倒産している。
※この「砂糖価格の急落」の解説は、「日豪砂糖交渉」の解説の一部です。
「砂糖価格の急落」を含む「日豪砂糖交渉」の記事については、「日豪砂糖交渉」の概要を参照ください。
- 砂糖価格の急落のページへのリンク