石油火鉢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:28 UTC 版)
灯油を燃料とする石油ストーブのうち、芯式の反射型ストーブの構造を円筒形の火鉢様の筐体に納めたもの。通常の反射型ストーブが筐体の前面に熱を放射する構造に対して、石油火鉢は筐体の真上に集中して熱を立ち上らせる構造となっており、開口部に五徳が置かれている為、暖房の他に調理器具としても使用する事が出来る。石油火鉢には周辺機器として中央に丸い穴が開けられた専用の座卓が用意されており、鍋料理を囲う団欒を意識した使用も可能となっている。石油火鉢は石油ストーブと同様に火力調整が簡便で、燃料の調達も容易な事から、練炭火鉢に代わって昭和時代の後期に普及したが、純粋な暖房器具としては石油ストーブや石油ファンヒーター、エアコンなどに取って代わられ、団欒の用途でもカセットコンロなどの台頭により石油火鉢は市場の主導権を明け渡している。しかし、2014年現在でも芯式反射型ストーブの製造メーカーにより製造が継続されており、現代風に「ホームヒーター」や「サロンヒーター」などの名称が与えられて販売が行われている。
※この「石油火鉢」の解説は、「火鉢」の解説の一部です。
「石油火鉢」を含む「火鉢」の記事については、「火鉢」の概要を参照ください。
- 石油火鉢のページへのリンク