眞城美春
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/07 00:40 UTC 版)
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 名前 | ||||||
| 愛称 | みはる、みぱ[1] | |||||
| カタカナ | シンジョウ ミハル | |||||
| ラテン文字 | SHINJO Miharu | |||||
| 基本情報 | ||||||
| 国籍 | |
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| 生年月日 | 2007年2月5日(18歳) | |||||
| 出身地 | 東京都大田区 | |||||
| 身長 | 162cm[1] | |||||
| 体重 | 49kg[1] | |||||
| 選手情報 | ||||||
| 在籍チーム | |
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| ポジション | MF | |||||
| 背番号 | 14 | |||||
| ユース | ||||||
| 太田クラブ | ||||||
| バディーSC | ||||||
| 日テレ・メニーナ・セリアス | ||||||
| -2025 | 日テレ・メニーナ/ 日テレ・東京メニーナ[1] |
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| クラブ1 | ||||||
| 年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
| 2024- | |
18 | (4) | |||
| 通算 | 18 | (4) | ||||
| 代表歴 | ||||||
| 2022-2024 | |
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| 1. 国内リーグ戦に限る。2025年5月17日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
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眞城 美春(しんじょう みはる、2007年2月5日 - )は、東京都大田区出身の[2]女子サッカー選手。日テレ・東京ヴェルディベレーザ所属。ポジションはミッドフィールダー。
経歴
2007年2月5日[3]、東京都に生まれる。4歳のときサッカーを始める。2011年、澤穂希がFIFA最優秀選手賞を受賞し、リオネル・メッシの横でフラッシュを浴びるのを見て「ばろんどーる」に憧れる[4]。自宅近くの河川敷で父と練習に励む。父はバスケの愛好家だったが、美春のためにサッカーの練習法を独学で研究した。そんな父がいつも言っていた「常に逆算して行動しなさい」という教えに従い、少女だった美春は逆算と思考を繰り返した。体格で劣る自分がボールをキープするには…、パワーに頼らずゴールを決めるには…[4]。父の教えは後にU-17日本代表という形で結実する。
ユース
2013年4月、小学校入学。SKYサッカーアカデミーでサッカーを本格的に学び始め[5]、地元の大田クラブや[3]神奈川県横浜市のバディーSCに[3]所属。バディーSC時代には2018年の『JA全農杯チビリンピック2018』(小学生8人制サッカー)に出場して活躍し、注目を浴びた[6]。
2019年4月、中学校入学。1年の時に日テレ・メニーナのセレクションに合格し、入団。1年目のJFA 第23回全日本U-18女子サッカー選手権大会(2020年)ではチームの先輩格となる木下桃香、土方麻椰、 大山愛笑らと共にメニーナのメンバーとして、大会準決勝のSolfiore FC戦で先発出場して先制点を挙げるなどの活躍を見せている[7]。
WEリーグでは2022-23シーズンより育成組織TOP可登録選手として登録され、公式戦のベンチ入りメンバーとなる試合はあったものの、この時にはリーグ戦・カップ戦ともに出場機会がなかった。
2024-25シーズンに入ると2024年9月1日に行われたWEリーグ クラシエカップ・グループリーグ第1節の大宮アルディージャVENTUS戦に先発出場し、プロリーグ公式戦初出場を果たし[8]、リーグ戦においても同年9月15日に行われた2024-25 SOMPO WEリーグ・第1節 三菱重工浦和レッズレディース戦で49分からの途中出場でリーグ戦初出場、同11月30日に開催された第11節 サンフレッチェ広島レジーナ戦で初得点をあげた[8]。
シニア
2025年2月1日、青木夕菜と共にトップチームへの昇格が発表された[3]。2024-25シーズンはベレーザのWEリーグ初優勝に貢献し、個人としても優秀選手賞とベストヤングプレーヤー賞を受賞した。
代表
年代別代表の経歴としては、まず2019年度に日本オリンピック委員会(JOC)の事業であった「日韓競技力向上スポーツ交流事業・JFAエリートプログラム女子U-13」の一環として執り行われたU-13日本選抜チームのメンバーに選出され、韓国への遠征に参加した上、親善試合に出場している[9]。
2020年から2021年にかけての新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の為、2021年に予定されていたAFC U17女子アジアカップが中止となるなどの影響を受けたが、日本サッカー協会がU-17女子アジアカップ開催の可能性を考え、その準備として組まれたU-16日本女子代表候補トレーニングキャンプに14歳で飛び級召集されている[10]。
2022年にインドで開催された2022 FIFA U-17女子ワールドカップでは15歳でU-17日本女子代表に飛び級召集され、グループリーグ2戦目から準々決勝までの3試合で2歳上の谷川萌々子とダブルボランチを組んで先発出場、そのプレイぶりに国際サッカー連盟(FIFA)も注目し[11]、現地インドのマスコミも絶賛の記事を載せた[12]。
2024年春のAFC U17女子アジアカップ2024ではU-17日本女子代表の主将兼中心選手として[13]全5試合に出場し、準決勝韓国戦では2得点[4]、通算で4得点を挙げて大会最優秀選手にも選出されている[14]。その技術で圧倒的な存在感を放つ彼女を、メディアは「長谷川唯2世」と呼んだ。これについて本人は
唯さんは憧れの存在なので、すごく嬉しいです。でも、いつかは超 えたい。唯さんのように常に考えながらチームを動かしつつ、私の武器であるアジリティや自分で仕掛けるプレーで、ゲームメークをしながら点も取れて、守備もできる選手になりたいんです — 眞城美春、『Number』第45巻第15号[4]
と述べる。
個人成績
クラブ
| クラブ | シーズン | リーグ | 背番号 | リーグ戦 | カップ戦 | リーグ杯 | AFC | 合計 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
| 日テレ・メニーナ | 2019 | — | 24 | — | 1 | 0 | — | — | 1 | 0 | |||
| 日テレ・東京メニーナ | 2020 | — | 14 | — | 2 | 0 | — | — | 2 | 0 | |||
| 2021 | — | — | 6 | 1 | — | — | 6 | 1 | |||||
| 2022 | — | 7 | — | 0 | 0 | — | — | 0 | 0 | ||||
| 2023 | — | 10 | — | 2 | 0 | — | — | 2 | 0 | ||||
| 2024 | — | — | 0 | 0 | — | — | 0 | 0 | |||||
| 通算 | 0 | 0 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 1 | |||
| 日テレ・東京ベレーザ | 2021-22[注 1] | WE | 35 | 0 | 0 | - | - | — | — | 0 | 0 | ||
| 2022-23[注 1] | 25 | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | — | 0 | 0 | |||
| 2023-24[注 1] | 14 | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | - | - | 0 | 0 | ||
| 2024-25[注 2] | 18 | 4 | - | - | 5 | 0 | - | - | 23 | 4 | |||
| 通算 | 18 | 4 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 23 | 4 | |||
| 通算 | 日本 | 1部 | 18 | 4 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 23 | 4 | |
| その他 | 0 | 0 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 1 | |||
| 総通算 | 18 | 4 | 11 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 34 | 5 | |||
- ^ a b c 育成組織TOP可登録選手
- ^ 2025年1月まで育成組織TOP可登録選手
- WEリーグ[8]
- 初出場 - 2024年9月15日 第1節 三菱重工浦和レッズレディース戦 (味の素フィールド西が丘)
- 初得点 - 2024年11月30日 第11節 サンフレッチェ広島レジーナ戦 (エディオンピースウイング広島)
代表
出場大会
- U-17日本女子代表
- 2022年 - 2022 FIFA U-17女子ワールドカップ(ベスト8、3試合出場)
- 2024年 - AFC U17女子アジアカップ2024(準優勝、5試合出場4得点)[15]
試合数
| 日本代表 | 国際Aマッチ | |
|---|---|---|
| 年 | 出場 | 得点 |
| 2025 | 0 | 0 |
| 通算 | 0 | 0 |
- 2025年4月6日現在
タイトル
クラブ
個人
- WEリーグ
- 優秀選手賞: 1回 (2024-25)
- ベストヤングプレーヤー賞: 1回 (2024-25)
- AFC U17女子アジアカップ MVP: 1回 (2024)
脚注
出典
- ^ a b c d 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 2025.
- ^ “【OFA】AFC U17女子アジアカップ”. 大田区サッカー協会 (2024年5月10日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ a b c d プレスリリース 2025.
- ^ a b c d Matsumoto 2024, p. 3.
- ^ “眞城美春選手(蒲田校スペシャルクラス所属)”. 株式会社ラボーナ (2018年5月1日). 2022年5月23日閲覧。
- ^ “『JA全農杯チビリンピック2018 小学生8人制サッカー大会』で輝いた7人の選手たち”. ジュニアサッカーを応援しよう!. 株式会社カンゼン (2018年5月8日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “JFA 第23回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOCジュニアオリンピックカップ 準決勝【14】” (PDF). 公益財団法人日本サッカー協会 (2020年1月6日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ a b c WE LEAGUE Data Site 2025.
- ^ “JFAエリートプログラム女子U-13 韓国遠征(9/5~10)メンバー・スケジュール ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~”. 公益財団法人日本サッカー協会 (2019年9月2日). 2015年11月6日閲覧。
- ^ “U-16日本女子代表候補 トレーニングキャンプ(6.27-7.2@Jヴィレッジ)メンバー”. 公益財団法人日本サッカー協会 (2021年6月24日). 2025年11月7日閲覧。
- ^ “FIFA U-17 Women's World Cup Matchday 4? Player of the Match”. FIFA Training Centre (2022年10月16日). 2025年11月7日閲覧。
- ^ Marcus Mergulhao (2022年10月22日). “Japan face defending champions Spain In mouth-watering quarterfinal clash”. Bennett, Coleman & Co. Ltd.. 2025年11月7日閲覧。
- ^ “ポスト長谷川唯? リトルなでしこ“14番”眞城美春のゴラッソが話題!「うますぎる」「別格だなー」”. news.yahoo.co.jp (2024年5月8日). 2024年10月8日閲覧。
- ^ “Japan's Miharu Shinjo named Most Valuable Player”. The Asian Football Confederation (2024年5月19日). 2025年11月6日閲覧。
- ^ “大会MVPはリトルなでしこの眞城美春! 日本人で5人目の受賞、今大会は4ゴール【U-17女子アジア杯】”. サッカーダイジェストWeb. 株式会社日本スポーツ企画出版社 (2024年5月19日). 2025年11月7日閲覧。
参考文献
- “眞城 美春 Miharu Shinjo”. verdy.co.jp. 日テレ・東京ヴェルディベレーザ. 2025年11月6日閲覧。
- “選手詳細: 眞城 美春”. WE LEAGUE Data Site. Japan Women's Empowerment Professional Football League. 2025年11月6日閲覧。
- Yoshiaki Matsumoto「FACE 眞城美春」『Number』第45巻第15号、文藝春秋、2024年9月26日、EAN 4910268540940。
- “眞城美春 選手、青木夕菜 選手 トップチーム昇格のお知らせ”. verdy.co.jp. 東京ヴェルディ株式会社 (2025年2月1日). 2025年11月6日閲覧。
外部リンク
- 眞城美春のページへのリンク