相手機への信号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 10:14 UTC 版)
領空侵犯に対しスクランブル発進した要撃機は対象機が無線、視覚信号(翼を左右に振るなど)、パイロットのハンドサインに反応しない場合、最終警告として行う警告射撃に用いられる。緑→赤の順で発射すると「貴殿は迎撃された、当方指揮下に入れ、さもなくば安全は保証しない」の意思表示になり強制着陸させられる。これを無視した場合は撃墜されることとなる。現代ではコストの観点から曳光弾は1色とし、短い射撃を繰り返して警告を行う国が多い。 航空自衛隊では『信号射撃』と呼ばれ、編隊長機が侵犯機と並行して飛行し実弾と曳光弾を前方に向けて発射する。日本では対ソ連軍領空侵犯機警告射撃事件で初めて実施された。 大韓航空機撃墜事件において、迎撃に向かったMiG-23戦闘機が機関砲による警告射撃を行った際、曳光弾が無く通常弾だけだったため大韓航空機には気付かれなかった。
※この「相手機への信号」の解説は、「曳光弾」の解説の一部です。
「相手機への信号」を含む「曳光弾」の記事については、「曳光弾」の概要を参照ください。
- 相手機への信号のページへのリンク