相場会所における相場師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 09:03 UTC 版)
相場師は江戸時代中頃に大坂・堂島の米相場の仲買人の呼び名として用いられた。「相場師」の呼び名は一般的だったわけではなく地方では「思入師(仕)」や「思惑師(仕)」と呼ばれていた。「相場師」の呼び名が一般的になったのは江戸時代末期になってからである。 江戸時代、米相場の参加者は幕府から免許を受けた米商人に限られていたが、明治に入って株式や生糸など市場が整備されるにつれ、現物商品を扱わず、取引所で投機的売買のみを行う者は「相場師」と呼ばれるようになり、財閥を形成するほどの巨額の利益を得る者も現れる。明治大正期から昭和に至るまで、相場師は金融市場を巡る多くのドラマの主人公とされ、また大衆小説の主人公ともなって、世間の耳目を集めた。
※この「相場会所における相場師」の解説は、「相場師」の解説の一部です。
「相場会所における相場師」を含む「相場師」の記事については、「相場師」の概要を参照ください。
- 相場会所における相場師のページへのリンク