皆川治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/22 15:40 UTC 版)
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皆川 治
みなかわ おさむ
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内閣府地方創生推進室より公表された肖像
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| 生年月日 | 1974年10月3日(51歳) |
| 出生地 | 山形県鶴岡市 |
| 出身校 | 宇都宮大学農学部 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 公式サイト | 皆川おさむ 公式web |
| 当選回数 | 2回 |
| 在任期間 | 2017年10月23日 - 2025年10月22日 |
皆川 治(みなかわ おさむ、1974年(昭和49年)10月3日[1] - )は、日本の政治家、農林水産官僚。元山形県鶴岡市長(2期)。
来歴
山形県鶴岡市生まれ。鶴岡市立大泉小学校、鶴岡市立鶴岡第一中学校、山形県立鶴岡南高等学校卒業。1997年(平成9年)3月、宇都宮大学農学部卒業。同年4月、農林水産省に入省。内閣官房IT担当室、在シカゴ日本国総領事館などに配属された経験を持つ[2]。
農林水産副大臣秘書官であった2011年(平成23年)3月11日、義父の葬儀のために滞在していた宮城県石巻市で被災。この時の体験を本にまとめ、同年12月に出版した[3]。
2014年(平成26年)、農林水産省を退職。同年5月から2017年(平成29年)3月まで東北公益文科大学の特任講師を務めた。その際、霞ヶ関から故郷へのUターン、地域での活動について本にまとめ、同月に出版した。
2017年(平成29年)4月8日、任期満了に伴う鶴岡市長選挙に出馬する意向を表明した[4]。「市民市長」候補として、日本共産党、民進党などが支援した[5]。
市長選は第48回衆議院議員総選挙の1週間前にあたる10月15日に行われたため、山形3区の前哨戦として注目された。皆川は元衆議院議員の阿部寿一、参議院議員の舟山康江の支援を受けて立候補[6][7][8]。自民党・公明党の推薦と前衆議院議員の加藤鮎子、酒田市長の丸山至、新庄市長の山尾順紀の支援を受けた現職の榎本政規を破り初当選を果たした[8][9]。10月23日、市長就任[10]。選挙の結果は以下のとおり。 ※当日有権者数:109,057人 最終投票率:68.34%(前回比:pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 皆川治 | 43 | 無所属 | 新 | 42,443票 | 57.59% | 日本共産党、民進党などが支援 |
| 榎本政規 | 68 | 無所属 | 現 | 31,261票 | 42.41% | 自民党・公明党 |
2021年(令和3年)10月10日の鶴岡市長選挙で再選。日本共産党は皆川へ自主支援の立場を取った[11]。
選挙の結果は以下のとおり。 ※当日有権者数:104,805人 最終投票率:65.70%(前回比:-2.64pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 皆川治 | 47 | 無所属 | 現 | 34,231票 | 50.09% | (自主支援)日本共産党 |
| 佐藤聡 | 53 | 無所属 | 新 | 34,111票 | 49.91% | 自民党 |
2025年(令和7年)10月5日の鶴岡市長選挙で3選を目指すが、新人の佐藤聡に敗れて落選[12][13][14]。同月8日、市役所で会見し、「市長選で、幹部職員が特定候補への投票を呼びかけるなどの選挙運動をしていた」などと主張した。政治的行為が制限される地方公務員法などに抵触した可能性があるとして、支援者らが刑事告発する見通しだという[15]。
市政
- 2018年(平成30年)12月21日、鶴岡市議会12月定例会に提案されていた「鶴岡市特別職の給与に関する条例の一部改正案」が、一部修正(副市長の給与減額に係る部分については削除)された上で可決された。これにより皆川の給与について、2019年1月から任期4年に相当する3割カットが実施されることとなった。この市長給与の減額については、前市長の榎本政規が推進した新文化会館の建設問題が争点の一つとなった2017年10月の市長選挙において、榎本と皆川がともに公約に掲げていたものだった[要出典]。
政治資金
- 2017年10月の市長選挙の選挙期間中、当時の支援者の男性から現金100万円を受け取りながら、選挙運動費用収支報告書に記載していなかった。2021年12月22日、皆川は市役所で報道陣の取材に応じ「受け取っていたが記載を怠っていた。大変申し訳ない」と事実を認めて謝罪した[17]。
著書
- 『被災、石巻五十日。』 国書刊行会、2011年12月8日。ISBN 978-4-336-05481-4。
- 『Uターン日記 霞ヶ関から故郷へ』 国書刊行会、2017年3月11日。 ISBN 978-4-336-06156-0。
選挙歴
| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 2017年鶴岡市長選挙 | 2017年10月15日 | 43 | ーー | 無所属 | 4万2443票 | 57.59% | 1 | 1/2 | / |
| 当 | 2021年鶴岡市長選挙 | 2021年10月10日 | 47 | ーー | 無所属 | 3万4231票 | 50.09% | 1 | 1/2 | / |
| 落 | 2025年鶴岡市長選挙 | 2025年10月5日 | 51 | ーー | 無所属 | 2万3641票 | 36.7% | 1 | 2/3 | / |
脚注
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、53頁。
- ^ “皆川おさむ 公式web” (2017年4月6日). 2025年9月17日閲覧。
- ^ (日本語) 被災、石巻五十日。|国書刊行会
- ^ “<鶴岡市長選>皆川氏 出馬表明”. 河北新報. (2017年4月9日) 2017年10月17日閲覧。
- ^ “市民党市長誕生 共産党全員勝利/鶴岡市長・市議選”. koichikato.world.coocan.jp. 2025年9月17日閲覧。
- ^ “鶴岡市長選は8年ぶり選挙戦 現新一騎打ち”. 産経新聞. (2017年10月9日) 2017年10月17日閲覧。
- ^ “山形 <鶴岡市長選>まるで「山形3区」代理戦争の様相”. 河北新報 (2017年8月1日). 2017年10月17日閲覧。
- ^ a b “<衆院選山形>鶴岡市長選制し希望陣営に勢い 自民陣営巻き返し狙う”. 河北新報. (2017年10月17日) 2017年10月17日閲覧。
- ^ “鶴岡市長に皆川氏(山形県)”. 時事通信. (2017年10月15日) 2017年10月17日閲覧。
- ^ 市町村一覧(庄内)—山形県ホームページ
- ^ “鶴岡市長選/日本共産党、皆川氏を「自主的支援」決める/市民との対話重視、住民目線の施策”. koichikato.world.coocan.jp. 日本共産党鶴岡地区委員会. 2023年12月5日閲覧。
- ^ “山形・鶴岡市長選 元県議の佐藤聡氏が現職と新顔破り初当選:朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年10月5日). 2025年10月6日閲覧。
- ^ “鶴岡市長に佐藤氏初当選、現市政の刷新を選択 課題山積、問われる手腕”. やまがたニュースオンライン. 2025年10月6日閲覧。
- ^ “【速報】鶴岡市長選挙 新人の佐藤聡さんが初当選 現職の皆川治さんを破る(山形)”. 山形のニュース│TUYテレビユー山形 (2025年10月5日). 2025年10月6日閲覧。
- ^ “鶴岡市長選で落選の現職「幹部職員が選挙運動」 支援者が刑事告発へ”. 朝日新聞 (2025年10月8日). 2025年10月10日閲覧。
- ^ “市長・副市長の期末手当を全額カット 新型コロナで支援必要な事業者に充当 山形・鶴岡市”. さくらんぼテレビ. (2020年5月29日) 2020年6月1日閲覧。
{{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ) - ^ “市長、収支報告書に100万円記載せず…現金渡した男性「今更返されても」”. 読売新聞. (2021年12月26日) 2024年9月27日閲覧。
外部リンク
| 公職 | ||
|---|---|---|
| 先代 榎本政規 |
2017年 - 2025年 |
次代 佐藤聡 |
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