藤本由香里とは? わかりやすく解説

藤本由香里

(白藤花夜子 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 09:32 UTC 版)

藤本 由香里(ふじもと ゆかり、1959年8月13日 - )は、熊本県に生まれ育った漫画研究家、明治大学国際日本学部教授。元筑摩書房編集者


  1. ^ 【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】ver 2(ブログ『弁護士山口貴士大いに語る』 2010年3月12日)
  2. ^ 都・マンガ規制の問題点を読売新聞が身を呈して実証PJニュース.net 2010年03月16日 08:28 JST)
  3. ^ a b 「藤本由香里著『快楽電流』刊行始末」(1999年5月26日)ほぼ日刊イトイ新聞
  4. ^ a b c 松文館裁判: 第8回公判 弁護側証人尋問 〜その13〜(藤本証言は次のページにも続く)
  5. ^ 働く女性の博物館 企画展展示品: 「コミックでたどる女性と仕事展」 [1] は、藤本が企画した300枚弱のパネル展示。(開催: 2000年1月21日 - 3月31日。貸出可)
  6. ^ 『ニュー・フェミニズム・レビュー vol.5』(1994年)の論考「お仕事!」で、1980年代末ごろ次々と連載が始まった刀根夕子『OLグラフィティ』や深見じゅん『[[悪女 (漫画)|]]』などの「OL仕事コミック」を、弘兼憲史課長島耕作』や聖日出夫『なぜか笑介』などと対比している(シリーズ五冊目『リスキー・ビジネス』p.130)。
  7. ^ a b c d 読売新聞日曜版「どんな仕事? 藤本由佳里さん」[2](2001年10月28日。ヨミウリ・ジュニア・プレスの児童・生徒が取材した記事)
  8. ^ 夏期集中講座「漫画史」。前出の脚注「松文館裁判: 第8回公判 弁護側証人尋問 〜その13〜」参照。
  9. ^ 講座「芸術・社会・人間」。前出の脚注「松文館裁判: 第8回公判 弁護側証人尋問 〜その13〜」参照。
  10. ^ 「『日本マンガ学会』ができるまで 情報の共有へ向けて」『ユリイカ』2006年1月号特集「マンガ批評の最前線」、ISBN 4791701429 [3]
  11. ^ WELCOMEマンガ大学: お知らせ 「日本マンガ学会 第1回総会・大会レポート」で拍手承認で理事に就任。
  12. ^ 【編集長日記】萩尾望都にため息」(2006年5月1日)AERA-net.jp
  13. ^ tinami.com: インタビュー: 藤本由香里「少女マンガのセクシュアリティ 〜レイプからメイドへ〜」 前半: [4](2001年9月1日。全四ページ)、後半: [5](2001年10月2日。表紙ページ含めて全六ページ)
  14. ^ 前出の脚注 tinami.com: インタビュー: 藤本由香里「少女マンガのセクシュアリティ 〜レイプからメイドへ〜」後半部の表紙ページ下部の著作紹介参照。
  15. ^ 雑誌『アックス』61号の近況欄より
  16. ^ みんぱくミュージアム劇場 からだは表現する「「20世紀のエロス」オーガズム 〜身体を超える意志」(2000年4月29日、国立民族学博物館で開かれたディスカッションでパネリストの目玉として登壇、ディスカッションの俎上にのった話題一覧は、藤本が女性の性(セックス)分野で論客であることを示す一例となっている)
  17. ^ 審査員となったのは故・米沢嘉博さんのピンチヒッターだったと本人は明かしている 。
  18. ^ インターネットでも聴けるTBSラジオ「アクセス」放送中。「都の非実在青少年規制」について。 ゲストは藤本由香里さん。ご意見は 03-3584-0954(受付21時半 - )。(Twitter:文化系トークラジオ Life / TBSラジオ&コミュニケーションズ 2010年3月9日)
  19. ^ ①藤本由香里_東京都青少年健全育成条例について - YouTube
  20. ^ 第二波フェミニズム運動が退潮した時期はウーマン・リブ20年という節目となっていた。来たるべき第三波フェミニズム運動への助走をコンセプトとして、スローガン「おもしろいことは、待ってるだけじゃダメ!」を掲げて呼びかけ、当時のフェミニストを中心に老若男女が執筆。編集に参加・協力した執筆者の何人かは、のちフェミニズム主流を担っている。
  21. ^ このころの藤本のキーワードともなっているので、原文を正確に引用すると、「視線は性別を揺らすのだ――性の構造にひびをいれる新しい表現の鍵はここにあると、私には思えるのである」と提起している。この「視線は性別を揺らす」のフレーズが、シリーズ三冊目の副題「揺れる視線の政治学」につながってゆく(『女と表現』p. 278)
  22. ^ 白藤宅で、伏見憲明が講師となって、女性四人のゲイ・ポルノ鑑賞会を行なった際、斎藤綾子はアダルトビデオ初体験だと語っている(『ポルノグラフィー』p. 214)
  23. ^ 『ポルノグラフィー』p. 35
  24. ^ ラディカル・フェミニストグロリア・スタイネムの古典的著書に「エロチカとポルノグラフィ」(1978年)[6] がある。
  25. ^ コミックマーケット(コミケ)で売られる同人誌などで活動する「やおい」ないし「JUNE」系の作家・山藍紫姫子の『捜神記』の抄録を併せて掲載し、コミケの取材を行なった藤本は、当時の同人誌事情について解説を執筆(『ポルノグラフィー』p. 134)。そのほかに国内外のエロチカ作品五点を掲載し、本文写真に写真家・松本路子のセンシュアルな作品を用いている。
  26. ^ すべてのポルノグラフィが女性を貶める性差別であり、性暴力や性犯罪にも結び付き、女性に不快感を与える暴力的な性表現、とする見方(キャサリン・マッキノン (en:Catharine MacKinnon) 、アンドレア・ドウォーキン『ポルノグラフィと性差別』青木書店、ISBN 4250202003、参照)。日本におけるレディースコミックや、欧米の女性向けエロティカの登場で、そのように単純化した見方では説明しきれない事態が生じていた。本書はその部分に焦点を当て、問い直す目的で編まれた。
  27. ^ ロビン・モーガン (Robin Morgan) のフレーズ「ポルノグラフィは理論であり、レイプは実践である」(1974年)という言い方は、ポルノ排撃のスローガンとして使われてきた。(「理論と実践:ポルノグラフィとレイプ」 Theory and Practice: Pornography and Rape[7]
  28. ^ 奈良県立図書情報館通信 (Lib Info NARA) [8] 「これも図書情報館」(2006年9月15日)
  29. ^ 京都精華大学アセンブリーアワー講演会、講演要旨: 「少女マンガはこれまで、もっとも鋭敏なかたちで最先端の女性たちの意識の変化を映し出してきました」(2001年7月12日) [9]
  30. ^ ビレッジセンター出版局: 斎藤美奈子『紅一点論』信濃毎日新聞岩手日報北國新聞中國新聞が掲載)
  31. ^ 『快楽電流』広告は「現代の女性はついに〈能動的な客体〉を手に入れた」[10]と肯定的に記述するが、藤本は本文で自身の体験に触れながら、愛されることから逃れられない女性の現状を詳述した。
  32. ^ 藤本はこの小文で「それは、おそらくは女性が《欲望の主体》としてたち現われることの難しさによると思われる」「女性にとって真の意味での欲望の主体としての表現はどのようにして可能なのであろうか」と述べている(シリーズ二冊目『女と表現』p.278)
  33. ^ 杉田『男権主義的セクシュアリティ』青木書店、1999年
  34. ^ 2nd World Congress against CSEC - Yokohama 2001 [11]
  35. ^ 横浜会議(ワークショップ)レポート第一部「パネリストから報告」要旨 [12](2001年12月18日)
  36. ^ 東京都健全育成条例改定に反対する市民有志Webサイト [13] で、署名呼びかけ賛同人に加わっている(2004年1月17日)
  37. ^ 東京新聞2006年12月10日付『本音のコラム』で「男女平等の終わり」と題し、千葉県市川市の市議会が「男女平等基本条例」を廃止した動きを伝えたうえで、日本女性学会の「教育基本法『改正』に関する緊急声明」[14](2006年12月1日)に触れ、「このままだとホント、とんでもないことになりかねないよ」と危機感を表明している[15]
  38. ^ ブログ「いざこざの外」: 第8回公判弁護側意見証人・藤本由香里氏 [16](2003年7月14日の法廷記録。アップロードは2005年11月29日)
  39. ^ a b 『「わいせつコミック」裁判 松文館事件の全貌!』の版元・道出版の説明文 [17]。藤本証言の要約は、「作品としての『蜜室』を精密に分析すれば、性器描写には必然性がある」となっている(2004年1月出版)
  40. ^ 連絡網 AMI-Web「松文館裁判東京地裁判決全文」: [18]、裁判所サイト(Courts.go.jp)PDF: [19]
  41. ^ 医学新聞『メディカルトリビューン』2004年7月号「裁判官が『社会通念』を決める」[20]。その根拠として、前出の東京地裁判決文中から、「しかしながら、わいせつ性の判断に際し問題とされる健全な社会通念とは、前記チャタレー事件判決が判示するように、社会を構成する個々人の認識の集合ないしその平均値ではなく、これを超えた集団意識であり、仮にこれに反対の認識を持つ個々人がいたとしても、その一事をもって否定されるべき筋合いのものではなく、ここでいう健全な社会通念がいかなるものであるかの判断は、裁判所に委ねられた法解釈ないし法的価値判断というべきである」の部分を指摘した。
  42. ^ 文藝春秋編『日本の論点2005』(2004年11月8日、ISBN 4165030406)の「『わいせつ』の基準はどこか」というテーマで「健全か否かは『お上』が決める――わいせつコミック裁判の横暴」と題する小文を執筆。[21](「日本の論点PLUS」の表題のみ。本文閲覧は有料会員制)
  43. ^ 児童ポルノ法改悪阻止「松文館裁判 控訴審判決その1」 [22]
  44. ^ 児童ポルノ法改悪阻止「松文館裁判 控訴審判決その2」 [23]
  45. ^ ダ・ヴィンチ バックナンバー:過去の出演者「藤本由香里 さん」
  46. ^ 『東京新聞』「本音のコラム」2007年7月8日「危険な著作権」と2007年7月15日「著作権と文化」で、政府が検討している著作権の非・親告罪化の問題をとりあげ、言論統制の危惧を指摘、表現を共有してきた日本の伝統文化のあり方から、著作権の新しいルール創出を提言している。
  47. ^ 藤本は、「問題にするのはあくまでサントリー賞であって竹内さんじゃないことははっきりしてます」と明言している。
  48. ^ JANJAN 文化: 「恋人よりも女友達を―NANAに見る新しい女性像」 [24](2006年9月27日。目黒区男女平等・共同参画センター講演会「コミックの中の女性たち 『NANA』や『のだめカンタービレ』の人気のヒミツ」報告。(執筆: みやもとこう)
  49. ^ livedoor ニュース: 「『NANA』『のだめ』に描かれる女性像」 [25] (2006年9月27日)藤本談: 「人気のあるコミックは、新しい価値観を内包している」
  50. ^ 関連する論考に、藤本「女であることを愛せるか レズビアンコミックとシスターフッドをめぐって」がある(『イマーゴ imago』 Vol.2-8 、特集・レズビアン、青土社、1991年8月)
  51. ^ ブログ・ 夏目房之介の「で?」: 「のだめコンサート」 [26]
  52. ^ matt-thorn.com: FUJIMOTO Yukari's First Book 『私の居場所はどこにあるの? 少女マンガが映す心のかたち』[27]
  53. ^ 北海道新聞: 書評『愛情評論』 [28](2004年3月28日)
  54. ^ matt-thorn.com: 「快楽電流--女の、欲望の、かたち」 [29]
  55. ^ 島崎京子『この国で女であるということ』(ちくま文庫)筑摩書房、あとがき、p. 311
  56. ^ 白泉社の雑誌PUTAO(プータオ)に連載された少女マンガ評論と、インタビュー。インタビューした少女マンガ家は、清水玲子羅川真里茂吉田秋生秋里和国高口里純榎本ナリコ(野火ノビタ)、萩尾望都の7名。また、『ベルセルク』の三浦建太郎特別インタビューも収録。1999年発表作を対象とした第4回手塚治虫文化賞で選考委員として、「現在連載されているあらゆる作品の中で、私には、これが一番面白い」、と讃え、「生き続けることの希望と絶望。その根源に届く作品」、と評した(「第4回手塚治虫文化賞 選考委員のコメント集」 [30])うえで、魂の柔らかさのある「『ベルセルク』は少女マンガ」という自説を展開している「『プータオ』2000年秋の号」および藤本著『少女まんが魂』収録。[31]
  57. ^ 文藝春秋広告誌 本の話 2004年3月号、自著を語る: 「地図を描く」[32]
  58. ^ 島崎今日子; 小倉千加子(解説) (2006-11-08). 藤本由香里. ed. この国で女であるということ. ちくま文庫. 筑摩書房. ISBN 448042282X. http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480422828/ 


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