白河天体観測所の「店じまい」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 11:01 UTC 版)
「チロ (犬)」の記事における「白河天体観測所の「店じまい」」の解説
チロが「天文台長」として活躍した白河天体観測所は、2011年に発生した東日本大震災の被害に遭って望遠鏡類は機械部分の損傷が大きく、旧暗室などが崩壊するなどの甚大な被害を受けた。さらに地盤が火山灰地で脆弱だったため、液状化現象を起こして建物全体が上下左右に傾いた。それに福島第一原子力発電所からの放射能が周囲に大量に降り注いだため、山の中にある白河天体観測所は周辺の市町村よりも線量がずっと高く除染作業が困難なため、およそ30年は待たなければならないということであった。 実は白河天体観測所の創立メンバー5人の間では、1つの「決めごと」が存在していた。その「決めごと」というのは5人のうち「天界」に昇った者が半数を超えたら、そのときは白河天体観測所を「店じまい」にしようというものであった。5人のうち小山、長井、そして村山が「天界」の住人となり、チロも加えると天界組と下界組の比率は4対2となっていた。 下界に残された形となった藤井は、もう1人の下界組である高橋と白河天体観測所の今後について相談した。大地震と放射能という予想外の事態があったものの、人身事故のようなことが全く起こらずに50年近い年月を楽しむことができた白河天体観測所を、当初の「決めごと」のとおり「あっさり、すっきり店じまい」するという結論に至った。白河天体観測所での「お楽しみ」は、オーストラリアのチロ天文台が引き継ぐことになった。
※この「白河天体観測所の「店じまい」」の解説は、「チロ (犬)」の解説の一部です。
「白河天体観測所の「店じまい」」を含む「チロ (犬)」の記事については、「チロ (犬)」の概要を参照ください。
- 白河天体観測所の「店じまい」のページへのリンク