登山靴の手入れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 10:14 UTC 版)
革製登山靴を初めて使う場合、縫い目を目止め剤や松脂などでシールし、保革油などの侵入による劣化を防ぐ。翌日以降に防水グリスなどを塗り、半日程度しみ込ませる。余ったグリスはふき取り、防水ワックスを塗る。磨いて光沢が出たら完了。全て柔らかい保革油やグリースは革に塗りすぎると革を必要以上に柔軟にし、伸びやすくなる。 使用後は、ブラシないし少量の水で汚れを落としたあと、主に足からの発汗に由来する水分が靴にたまっているのでカビを防ぐために乾かす必要がある。通常は新聞紙を丸めて靴の中に詰め込んで暖かい場所に置き、新聞紙を頻繁に交換する。ストーブなどに近付けると熱で革を構成する蛋白質が変性し、二度と元の強度・柔軟性に戻らない。革の状態に応じて保革油ないし防水グリスを軽く塗り、さらに防水ワックスを塗る。ワックスは出来れば靴をワックスの溶ける温度まで暖めてから繰り返し塗り込む。 歩行中に靴底がはがれる事故が目立つ。よく観察すれば、はがれ始めている場合がある。 靴は乾燥した涼しい場所に保管するのが良い。
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