発行された券種とは別デザインで不採用となったもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:37 UTC 版)
「日本銀行券」の記事における「発行された券種とは別デザインで不採用となったもの」の解説
乙百圓券(A案)(藤原鎌足)は1923年(大正12年)に製造準備が行われたものの、未完成の原版や試刷券、検討資料も含め関東大震災の影響で全て焼失してしまい発行されず、結局1930年(昭和5年)にB案のデザインの乙百圓券が発行された。表面右側に藤原鎌足の肖像、左側に談山神社の風景を描いたもので、用紙には菊・桐の図柄の透かしと染色した蚕糸を漉き込んだものであった。 C千円券(A案・B案)(A案は聖徳太子続投、B案は渋沢栄一)については、A案は聖徳太子の続投はおかしいとの理由で不採用、B案の渋沢栄一も最終選考に残ったものの、当時は偽造防止に、主に肖像にヒゲがある人物が用いられていたため不採用となり、最終的にC案の伊藤博文が採用された。採用を見送られたデザインはお札と切手の博物館の展示物で確認することが可能である。
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