発現の時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:31 UTC 版)
妊娠6–8週の段階ではH19の双方のアレル(父親由来と母親由来の双方)が発現しており、妊娠10週から妊娠満期まではH19は母親由来の染色体からのみ発現する。H19の発現は内胚葉と中胚葉の組織でみられる。胚発生の過程でH19が双アレルの発現から単一アレルの発現へと調節されることは、その調節が胚や胚外組織の成長に必須であることを示唆している。出生直後には、骨格筋を除くすべての組織でH19の発現はダウンレギュレーションされる。骨格筋細胞におけるH19 RNAの蓄積は、筋細胞の分化の過程でRNAが安定化されるためであると示唆されている。 女性では、H19は出生後も思春期と妊娠期に乳腺で、そして妊娠期に子宮で発現する。 また、H19は出生後も肝臓、特に二倍体の肝細胞で大量の発現が継続されていることが示唆されている。
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