病院等でのBLS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 23:51 UTC 版)
病院や救急車内などでの医師や救命救急士らによる救命措置は一般に二次救命措置とされるが、その端緒としてもBLSが行われる。その場合のBLSは前述の市民によるBLSと基本は同じであるが、救助者の熟練度、使用できる機材などが大幅に異なり、それを前提とした手順がJRC2010ガイドラインに定められている。なお、下記は市民救助者のBLSとの違いを示すだけの範囲で要約している。 呼吸の確認は気道確保を行った上で行う。 脈拍の確認も行っても行わなくともよい。行う場合でも呼吸と脈拍の確認に10秒以内とし、CPRの開始(胸部圧迫から)を遅らせない。 バッグ・バルブ・マスク(BVM)など人工呼吸用デバイスの準備ができしだい胸部圧迫30回のあと2回の人工呼吸を行う。 ただし、呼吸原性の心停止、溺水、気道閉塞などの場合で、バッグ・バルブ・マスク(BVM)など人工呼吸用デバイスがその場にあれば人工呼吸から開始する。 気道確保は頭部後屈顎先挙上法を用いるが、必要に応じて下顎挙上法(口腔内に親指を入れ下顎を引き上げる)も用いる。 AEDのほか、マニュアルの除細動器を用いてもよい。
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