疫学研究部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:21 UTC 版)
「国立水俣病総合研究センター」の記事における「疫学研究部」の解説
疫学調査室 メチル水銀汚染とそこからの人体影響についての調査(特に水銀の胎児及び新生児期の危険性を深めている。)厚生労働省へのデータ貢献として高く評価されている。具体的には、水銀が母親よりも胎児により高い度数で危険性を出すことをデータで示した。また母乳からの危険性は小さいことを動物やヒトのデータで明らかにし、食品安全委員会の、魚介類に関する注意には乳児を外すとした決定にも寄与した。 水銀汚染が顕著化していた頃には、昭和29年~34年の間に水俣市全体の男児数が女児数を大幅に下回ったことを研究として報告済みである。 リスク評価室 魚介類には胎児の脳の発達に重要な脂肪酸「DHA(ドコサヘキサエン酸)」があり、水銀とDHAが胎児の血液中でプラスの相関を持っていることを発見した。 水銀の土壌汚染を避けるために水銀の効率的回収方法について研究も進めており、特許を獲得しているという業績も残している。
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