異本について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 01:08 UTC 版)
上記の『エウグノストス』は、非キリスト教グノーシス主義(グノーシス主義)の写本であるとされている。この他にも『エウグノストス(聖なるエウグノストス)』という表題の、同じような内容の写本がある。しかし、この写本は、キリスト教グノーシス主義者が、古い『エウグノストス』に手を加えたものであるとされている。また、この写本のほかにも、古い『エウグノストス』をキリスト教グノーシス主義に改編したとされる、『イエスの知恵』や、『イエスキリストの知恵』(ベルリン写本)などの文書があり、全体で4種類の文書がある。 『イエスの知恵』と『エウグノストス』を並行して見ることによって、宗教哲学的な書簡が、キリスト教の啓示説話に変えられてゆく様を見ることができるとされている。『イエスの知恵』の編集者が、これを改編した主要な目的は、非キリスト教グノーシス主義者をキリスト教グノーシス主義に引き込むことにあったとされている。
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