生体解剖についての証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/03 04:06 UTC 版)
牧野が晩年に証言したところによると、牧野の部隊では捕虜となったゲリラを生体解剖していたという。一部のゲリラは捕えられたその場で斬首されたが、多くは軍医に引き渡されて解剖に回された。解剖の目的は牧野ら衛生兵に手術の教育を行うことで、捕虜は麻酔をかけられたうえで衛生兵らの見学する前で解剖された。731部隊のような組織的な研究ではなく偶発的なもので、細菌感染の実験台にしたり、実験データを収集したりすることはなかったという。 フィリピンの別の海軍部隊にいた寺嶋芳彦は、自分の部隊では捕虜の解剖を体験していないが、可能性としてはありうると評価している。寺嶋によれば、日本軍将兵が生き残るためあらゆる手段を尽くしていた当時の状況からすると、現場の軍医個人の判断で手術の教育のために生体解剖を行った可能性も否定できないという。 牧野の証言を虚偽ではないかと疑う見解もあり、牧野を非難する国粋主義系のウェブサイトもある。
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