生体インピーダンス法
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ナビゲーションに移動 検索に移動生体インピーダンス法(せいたいインピーダンスほう)あるいは生体電気インピーダンス法(英: Bioelectrical impedance analysis, BIA)とは、体内に微弱な電流を流し、その電気的インピーダンスを利用して水分量や体脂肪、筋肉量を間接的に求める方法である[1]。主に家庭用の安価な体脂肪計から、フィットネスクラブや医療施設等の業務用の体組成計がこの原理を利用している[2]。
脚注
- ^ BIA法を用いたサルコペニア診断法開発とメタボリックシンドロームとの関連性解明 立石科学技術振興財団、2015年4月6日閲覧。
- ^ 高橋英孝, 笹森典雄, 吉田勝美 ほか 「体格指数と生体インピーダンス法の組合せによる肥満評価法の検討」『健康医学』 8巻 2号 1993年 p.47-49
文献
- 金井寛, 「生体電気インピーダンスとその臨床応用」『医用電子と生体工学』 20巻 3号 1982年 p.140-146, doi:10.11239/jsmbe1963.20.140
- Kushner, Robert F. "Bioelectrical impedance analysis: a review of principles and applications." J Am Coll Nutr 11.2 (1992): 199-209., PMID 1578098.
- 阪本要一, 西澤美幸, 佐藤富男 ほか, 「インピーダンス法による体脂肪の測定」『健康医学』 8巻 2号 1993年 p.38-41, doi:10.11320/ningendock1986.8.2_38
- 酒本勝之, 金子和真, 江崎光裕 ほか, 「電気インピーダンス法による新しい体脂肪量測定法」『医用電子と生体工学』 33巻 3号 1995年 p.184-191, doi:10.11239/jsmbe1963.33.184
- Kyle, Ursula G., et al. "Bioelectrical impedance analysis—part I: review of principles and methods." Clinical nutrition 23.5 (2004): 1226-1243, doi:10.1016/j.clnu.2004.06.004.
- Kyle, Ursula G., et al. "Bioelectrical impedance analysis—part II: utilization in clinical practice." Clinical nutrition 23.6 (2004): 1430-1453, doi:10.1016/j.clnu.2004.09.012.
- 佐藤厚子, 李相潤, 畠山愛子 ほか,「原著 生体電気インピーダンス法(Bioelectrical impedance analysis; BIA法)における絶飲食と飲水の影響」『体力科学』 60巻 5号 2011年 p.483-492, doi:10.7600/jspfsm.60.483
関連項目
外部リンク
生体インピーダンス法
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体に微弱な電流を流し、生体の電気インピーダンスを測定し、そこから体脂肪率を推定する方法。現在最も簡便で、最も普及している方法であり、市販されている体脂肪計のほとんどはこの方法である。しかし、以下のような問題点から、正確な値を算出するのは難しい。 生体電気インピーダンスは、起床直後や就寝直前などの身体状態による変化が大きく、同じ日でも測定した時間で大きなばらつきがある。 生体電気インピーダンスから体脂肪率を推定するアルゴリズムが、測定機器製造各社によって異なる。そのため、機器によるばらつきが大きい。 筋肉の比率が高い人は、生体電気インピーダンスが一般の人と異なり、正確な測定ができない。この欠点を解消するため「アスリートモード」がある機器もある。 心臓ペースメーカーを使用している場合、電流によってペースメーカーが誤作動を起こす可能性があるため、使用できない。
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