現代自動車への技術供与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:31 UTC 版)
フォードの技術協力で大韓民国に1967年に鄭周永が設立した現代自動車は、小型車の開発をめぐりフォードとの協力関係に軋轢が生じ、独自モデルの開発に取り組むための技術提携相手を見つけることができなかった。しかし、最後に話を持ちかけた三菱自動車の社長だった久保が小型車生産のための車体やエンジン、ギアの生産技術を提供を約束した。東亜日報は三菱の技術供与は当時社長だった久保が親韓派だったおかげで実現したとの説があるとしている。 三菱自動車工業は1975年に現代自動車の韓国初の自国生産の自動車である「ヒュンダイ・ポニー」にエンジン・変速機などプラットホームを供給し、韓国自動車産業の基盤技術を提供した評されるほど技術供与した。 久保の死去から22年後の2012年、日本経済新聞はヨーロッパにおける三菱自動車工業の工場閉鎖について、「欧州財政危機で自動車需要が急減したうえ、韓国の現代自動車の攻勢で三菱が採算性を確保できなかった」と指摘した。
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