現代の漢籍目録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:15 UTC 版)
ここでは、京都大学人文科学研究所図書館の場合を例として、現在一般的に用いられている漢籍目録の記述内容を説明する。京都大学人文科学研究所図書館では、漢籍を受け入れる際、まずその一冊の本に対するカード目録(各書籍一つ一つに対する目録)を作成する。 カード目録には、書名・撰者・巻数・鈔刻(出版事項)といった情報が記載される。このうち「鈔刻(出版事項)」には、いつ(出版年)、どこの誰が(出版者)、どこで(出版地)、どのような方法で(木版・活字など)出版したのかが記される。こうした記述によって目の前の「書」がどのような「本」なのかを明らかにするのが、カード目録の作成目的である。 こうして一つの書籍に対するカード目録が完成すると、この書が全体の分類の中でどこに位置づけられるか、ということを定める。京都大学人文科学研究所図書館では、伝統的な四部分類に、叢書部を加えた五部の分類によって各書物を分類している。
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