現代のライアー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 06:49 UTC 版)
この楽器は、20世紀前半に、音楽家であり治療教育者であったエドモンド・プラハト (Edmund Pracht) によって新たに生み出されたものである。この場合は一般に「ライア」または「ライアー」 (Leier) と呼ばれる(発音的には「ライア」が近い)。彼がスイスにあるシュタイナー教育の治療教育の現場で働いていたことから、スイス、ドイツを中心としたシュタイナー教育の一環として用いられるようになった。現在は教育楽器としてより演奏楽器として、ドイツを中心に世界中に広まっている。胴はゆがんだドーナツ形をしており、その一辺から他辺へ平行に半音階に弦が張られる。弦はすべて金属弦で、ピアノの白鍵にあたる弦は高く、黒鍵にあたる弦は低く張られる。右手は楽器の表から白鍵にあたる弦を、左手は裏からドーナツの穴にあたる部分を通して黒鍵と一部の白鍵にあたる弦を演奏する。音域の異なるアルトライア、ソプラノライアなどがある。スタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」の伴奏で用いられたことでも知られる。ドイツを中心に、いくつかのライアメーカーが製造している。
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