王墓山古墳 (倉敷市)とは? わかりやすく解説

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王墓山古墳 (倉敷市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 20:40 UTC 版)

王墓山古墳

墳丘(右端に石棺)
別名 赤井西1号墳
所属 王墓山古墳群(赤井西古墳群)
所在地 岡山県倉敷市日畑(王墓の丘史跡公園内)
位置 北緯34度39分35.10秒 東経133度49分35.34秒 / 北緯34.6597500度 東経133.8264833度 / 34.6597500; 133.8264833座標: 北緯34度39分35.10秒 東経133度49分35.34秒 / 北緯34.6597500度 東経133.8264833度 / 34.6597500; 133.8264833
形状 円墳または方墳
規模 直径/一辺25m
埋葬施設 横穴式石室
(内部に組合式家形石棺
出土品 副葬品多数
築造時期 6世紀後半
史跡 岡山県指定史跡「王墓山古墳」
地図
王墓山古墳
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王墓山古墳(おうぼさんこふん[1]/おうはかやまこふん[2]、赤井西1号墳)は、岡山県倉敷市日畑にある古墳。形状は円墳または方墳。王墓山古墳群(うち赤井西古墳群)を構成する古墳の1つ。岡山県指定史跡に指定されている。

概要

岡山県南部、足守川右岸の低丘陵(王墓山丘陵)上に築造された古墳である[2]。丘陵一帯では多数の古墳の分布が知られ、そのうちで盟主墳になる[3]。墳丘・石室は明治末年頃に大きな改変を受けている[3]

元々の墳形は円形または方形で、大きさは25メートル程度と推定される[4]。埋葬施設は横穴式石室とされるが、現在は痕跡すら無く、石室内部に据えられた組合式家形石棺のみが残る[4]。また多量の副葬品(東京国立博物館保管)の出土が知られる[4]。築造時期は古墳時代後期の6世紀後半頃と推定される[4]。特に石棺の様相から、こうもり塚古墳総社市上林)との密接な関係が指摘される[5]

古墳域は1959年昭和34年)に岡山県指定史跡に指定されている[1]。現在では史跡整備のうえで「王墓の丘史跡公園」として公開されている[6]。なお、付近には全国最大級の弥生墳丘墓である楯築墳丘墓や、古代寺院跡の日畑廃寺跡の立地も知られる。

埋葬施設

埋葬施設は横穴式石室と推定されるが、明治末頃に石材の切り出しがなされたことにより、現在は完全に失われていて詳らかでない[3][4]。墳丘そばには石室から持ち出された石棺が残されている[4]。石棺は、井原市浪形産の貝殻石灰岩(浪形石)製の組合式家形石棺[3]。部材は7枚の石から成り、棺身は2.05メートルを測る[3]

出土品

古墳からの出土品としては、銅鏡(画文帯四仏四獣鏡)・金銅装馬具・鉄製武具・装身具類・須恵器など多数の副葬品がある[4]。現在これらの出土品は東京国立博物館に保管される[4](ただし周辺古墳の出土品も混在する可能性がある[5])。

文化財

岡山県指定文化財

  • 史跡
    • 王墓山古墳 - 1959年(昭和34年)3月27日指定[1]

関連施設

脚注

  1. ^ a b c 王墓山古墳(岡山県「おかやまの文化財」)。
  2. ^ a b 王墓山古墳(平凡社) 1988.
  3. ^ a b c d e 王墓山遺跡群 1974, pp. 187–198.
  4. ^ a b c d e f g h 史跡説明板。
  5. ^ a b 王墓山遺跡群 1974, pp. 204–206.
  6. ^ 王墓山古墳(岡山県「おかやまの文化財」)。

参考文献

外部リンク




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