王としてのサウル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 05:44 UTC 版)
最初の戦闘でサウルはアンモン人に攻め囲まれたヤベシ・ギレアデを救い、民に王として歓迎される。その後もサウルは息子ヨナタンや家臣たちと共にイスラエルを率いて、ペリシテ人や周辺民族と勇敢に戦った。しかしアマレク人との戦いで「アマレク人とその属するものを一切滅ぼせ」という神の命令に従わなかったため、神の心は彼から離れた。神の声を伝えていたサムエルもこれ以降サウルに会うことはなかった。 サムエルはサウルをあきらめ、神の言葉によってひそかにエッサイの子ダビデに油を注いだ。ダビデはペリシテの勇者ゴリアテを討って有名になり、竪琴の名手としてサウルに仕えたが、サウルはダビデの人気をねたんで命を狙った。ダビデは逃れ、何度もサウルを殺害するチャンスを得たが、「神の選んだ人に手をかけられない」といってサウルに手を触れなかった。 ダビデの立琴によってサウルから悪霊が出て行った、第一サムエル16章23節の聖書記事は初期の音楽療法とみなされている。
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